開元通宝 (開通元宝) 唐 高祖(李淵) 武徳4年(621年)始鋳唐王朝の基軸通貨で紀元907年まで製造された。
隋の煬帝(楊広)は大運河の開削などで民衆を酷使したり、高句麗遠征の失敗等により反乱がおこった。
この反乱を鎮めたのが李淵(高祖)である。ここに大唐帝国が成立する。 開元通寶泉譜より「武徳四年七月 世民長安に凱旋。
大赦、五銖銭を廃し、開元通寶を行う。」と記載有り。この武徳銭を第一期銭としている泉家が多数。

李淵(高祖)の次男の李世民が二代太宗となると、各種の制度が整い、「貞観の治」と称される
良政が布かれた。中国の歴史のなかで、名君と言えばまっ先に挙げられるのがこの太宗である。
大分類「大字」の特徴は、銭文大字にして肥字。「開」字は横濶で、内郭いっぱいに達する。「寶」字の「尓」の「小」画が「川」のように見える。
大字本体

1-1 七位

穴の細道 93番 1
大字大開元の開元
大字濶元


1-3 四位
大字背左甲文


1-5 四位
大分類「大字狭元」の特徴は、書風は大字に近いが、銭文細く全体に狭長。「元」字は足が高くかつ狭足元になる。
大字狭元本体


2-1 九位
大字狭元背上甲文


2-5 六位
大字狭元
背下右斜俯月


2-9 九位
大字狭元背左甲文


2-15 九位
大分類「遒勁」の特徴は、基本的には大字の系統の書風である。銭文鋭く力強い。通頭に爪があり、チャクチ点第一画が鋭い。
「元」字二画の爪が長く、角度が急になる。寶冠鋭く、横に踏張った形になる。
遒勁無背


3-1 五位
遒勁上背上甲文


3-3 七位
遒勁上背右肩甲文


3-4 八位
遒勁背下左角甲文


3-6 八位
遒勁背下右斜甲文


3-7 八位
遒勁背下左斜甲文


3-8 七位
開元通宝の銭名の読み方には開元通宝と読む(対読)か開通元宝と読む(循読)かは古くからの論争がある。
奈良大学教授東野治之氏はその著書「貨幣の日本史」のなかでトルファンの「高昌吉利」などの例から開通元宝説を述べている。